頭の中で、 四分音符に8分音符は二つ入るとか、十六分音符は四つ入るとか 、理論的に分かっているつもりでも、どうもリズムがうまく取れない、そういうケースはよくあることです。
原因は、 例えば 3/4拍子なら、基準となる四分音符の長さが意識できていない 、 または リズムだけを手拍子するような実践練習がまだ足りない、などの理由が考えられます。
レッスンでは、 リズムの理論的な説明はもちろんですが、 そのリズムがどのようなリズムになるのか、 実際に手拍子したり、実践練習を繰り返すことを大切にしています。
そうしていくと、 音符とリズムが一緒になった楽譜の譜読みもスムーズにいくようになります。
芸術的価値の高いピアノ曲が弾けるようになるのは、やはりソナチネが終わって、ソナタレベルあたりからだと思います。
曲のレベルが高くなればなるほど、譜読みが楽にできないと、 本来の音楽を楽しむことや、表現することを楽しむことが難しくなってしまいます。
生徒さんには、導入時期からソナチネレベル位までには、 とにかく譜読みを得意にしてあげて 、もっと上のレベルの素晴らしい芸術作品、ベートーベンや ショパンやブラームス といった、作曲家の芸術作品に触れることができるまで 、ピアノが続けられるようにできたら、と思います。